東京大学の岩井克人教授の著作一覧です。
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岩井教授の著作はどれも好きで、独特な語り口調は最高です。
『ヴェニスの商人の資本論』の「広告の形而上学」というテーマでは、商品の媒介をする広告が、商品という実体の裏付けを持たない広告の間の差異を生み出すことにより、それ自身が商品となり他の商品とともに売買されるという逆説を説いています。
直感的統計学
Post DATE: 2008/04/04
価格:¥ 2,940
発売日:2006-04-13
タイトル通り直感的です
社会科学のムツカシサ、統計も然り
巷にあふれる「初めての・・・」「初めてでもわかる・・・」「文系の・・・」というたぐいの初心者向け統計学本ですが、
今まで読んだ中でも群を抜いて分かりやすかったです。
当然統計学なので、数式の羅列はありますが、それを平易な日本語として訳してくれているので「数式の意味」が分かります。
練習問題もこれでもか、といわんばかりに豊富でその解答もしっかりとついています。
1章あたり10個くらい練習問題がついているので、 1章読み終わる度に知識が増えているのがわかります。
分散・標準偏差・検定・回帰分析から正規分布まで統計学で取り扱うトピックスは網羅されています。
ページ数が多いので滅入ってしまい、なかなか買ったまま放置していましたが、いざ読み出すと止まりません。
そもそも「統計を勉強するにあたっては、ある程度の概算をつかむ」ということが重要だと著者は言っています。
概算で、パッと見て平均がこの辺だろうと、計算なしで推定して、そのあと分散・標準偏差などを計算すべきだと。
確かに、仕事でも桁数が間違わなければある程度の誤差があっても影響は少ないことも多々あります。
統計に出会い、統計がどう役立つか、データが100個あるとき、どんな統計の公式を使えばいいのか、そういう実践に役立つ本でした。
とはいえ、練習問題は全部解き終わってません・・・。文章も分かりやすいので、ドンドン読んでしまいました・・。
夢と欲望のコスメ戦争 (新潮新書)
Post DATE: 2008/03/19
価格:¥ 714
発売日:2005-03
化粧品のマーケティングに関わる人の入門書に
男が読んだ感想
隙間をついた切り口
化粧品業界志望者向け
市場規模は2兆円程度、41兆円の自動車市場、25兆円の外食市場、10兆円のアパレル市場と比べれば数字的には見劣りがするが、そこで繰り広げられる
・・(中省略)・・市場の成長は横ばいとはいえ、これはむしろ化粧品が不況に強い商品であることを示す。
日本書紀に書かれる時代では、白粉(おしろい)が美白の全てだった。それ以降口紅が化粧品の代名詞だった。しかし今では「目力(めぢから)」へと
シフトしているそうです。そんな男性にはよく分からなかった化粧品について知りたくて読みました。
莫大な広告宣伝費で消費者を魅了する化粧品業界の裏側を、歴史的経緯と共に綴った作品です。
化粧品業界では、パッケージや化粧品自体を作る企業は黒子としてメーカーとは別に存在しているようで、OEM提供している。
それは、鉛筆メーカーがマスカラを作っていたり、結構驚きがありました。
またまた、美白美白と言って拡大を続けてきたメーカーは、夏に売れない化粧品をどのように売上を伸ばすかと考えた結果、
夏は小麦色に焼こう!と、小麦色の化粧品を「広告」して、それに消費者はうんまくのってきたと・・。
全体的に「販売」「戦略」「ビジネスモデル」というよりも、化粧品自体が分かる本です。
広告戦略も若干言及していますが、一社の戦略よりも時代がそうだったと、そういう視点で化粧品業界が描かれています。
社会人になると、どうしても「時間」との戦いは避けては通れません。勉強の時間もそうです。毎週土日だけしかじっくり読書する時間がないと、
なかなかはかどりません。
「学問」と接した学生時代が懐かしく、時間をかけて一冊の本を読んだり、ジャンルを問わずに知識を吸収したくなるこのごろです。
そんなとき、たまたま手にとった本が「学問の扉 東京大学編」です。
学問を志す高校生なんかにはちょうどいいのかもしれませんし、私みたいな学問から遠ざかった人が、学問に触れる喜びを得るにもちょうどいい。
自然・生命・ことば・社会の4つの章から成り立ち、それぞれに研究の第一人者が、学問へと導いてくれます。
もし、自分の得意ジャンルがあれば、そのパートだけでも読んでみる価値があります。それだけでも、この本がどれほど優れているかが分かる。
学問の扉──東京大学は挑戦する