書評 Archive
直感的統計学 (単行本) 吉田 耕作 (著)
- 2008-04-04 (金)
- 書評
巷にあふれる「初めての・・・」「初めてでもわかる・・・」「文系の・・・」というたぐいの初心者向け統計学本ですが、
今まで読んだ中でも群を抜いて分かりやすかったです。
当然統計学なので、数式の羅列はありますが、それを平易な日本語として訳してくれているので「数式の意味」が分かります。
練習問題もこれでもか、といわんばかりに豊富でその解答もしっかりとついています。
1章あたり10個くらい練習問題がついているので、 1章読み終わる度に知識が増えているのがわかります。
分散・標準偏差・検定・回帰分析から正規分布まで統計学で取り扱うトピックスは網羅されています。
ページ数が多いので滅入ってしまい、なかなか買ったまま放置していましたが、いざ読み出すと止まりません。
そもそも「統計を勉強するにあたっては、ある程度の概算をつかむ」ということが重要だと著者は言っています。
概算で、パッと見て平均がこの辺だろうと、計算なしで推定して、そのあと分散・標準偏差などを計算すべきだと。
確かに、仕事でも桁数が間違わなければある程度の誤差があっても影響は少ないことも多々あります。
統計に出会い、統計がどう役立つか、データが100個あるとき、どんな統計の公式を使えばいいのか、そういう実践に役立つ本でした。
とはいえ、練習問題は全部解き終わってません・・・。文章も分かりやすいので、ドンドン読んでしまいました・・。
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【書評】愛と欲望のコスメ戦争 新潮新書
発売日:2005-03
市場規模は2兆円程度、41兆円の自動車市場、25兆円の外食市場、10兆円のアパレル市場と比べれば数字的には見劣りがするが、そこで繰り広げられる
・・(中省略)・・市場の成長は横ばいとはいえ、これはむしろ化粧品が不況に強い商品であることを示す。
日本書紀に書かれる時代では、白粉(おしろい)が美白の全てだった。それ以降口紅が化粧品の代名詞だった。しかし今では「目力(めぢから)」へと
シフトしているそうです。そんな男性にはよく分からなかった化粧品について知りたくて読みました。
莫大な広告宣伝費で消費者を魅了する化粧品業界の裏側を、歴史的経緯と共に綴った作品です。
化粧品業界では、パッケージや化粧品自体を作る企業は黒子としてメーカーとは別に存在しているようで、OEM提供している。
それは、鉛筆メーカーがマスカラを作っていたり、結構驚きがありました。
またまた、美白美白と言って拡大を続けてきたメーカーは、夏に売れない化粧品をどのように売上を伸ばすかと考えた結果、
夏は小麦色に焼こう!と、小麦色の化粧品を「広告」して、それに消費者はうんまくのってきたと・・。
全体的に「販売」「戦略」「ビジネスモデル」というよりも、化粧品自体が分かる本です。
広告戦略も若干言及していますが、一社の戦略よりも時代がそうだったと、そういう視点で化粧品業界が描かれています。
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【書評】学問の扉 東京大学は挑戦する
- 2008-02-05 (火)
- 書評
社会人になると、どうしても「時間」との戦いは避けては通れません。勉強の時間もそうです。毎週土日だけしかじっくり読書する時間がないと、
なかなかはかどりません。
「学問」と接した学生時代が懐かしく、時間をかけて一冊の本を読んだり、ジャンルを問わずに知識を吸収したくなるこのごろです。
そんなとき、たまたま手にとった本が「学問の扉 東京大学編」です。
学問を志す高校生なんかにはちょうどいいのかもしれませんし、私みたいな学問から遠ざかった人が、学問に触れる喜びを得るにもちょうどいい。
自然・生命・ことば・社会の4つの章から成り立ち、それぞれに研究の第一人者が、学問へと導いてくれます。
もし、自分の得意ジャンルがあれば、そのパートだけでも読んでみる価値があります。それだけでも、この本がどれほど優れているかが分かる。
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快楽を求めて読みふければいいじゃない
- 2007-07-25 (水)
- 書評
- 澁澤 龍彦
- 快楽主義の哲学
刹那に読破。そんなBOOKだったのだ。
澁澤はこう語る。
「 人生に目的などありはしない―すべてはここから始まる。曖昧な幸福に期待をつないで自分を騙すべからず。求むべきは、今、この一瞬の確かな快楽のみ。流行を追わず、一匹狼も辞さず、世間の誤解も恐れず、精神の貴族たれ。人並みの凡庸でなく孤高の異端たれ。
」
この文章、ひと目で気に入った。
一瞬の快楽を求めることに、なんら違和感は無いわ。
時代が変われども、快楽は普遍かもしれないな。
時代が豊かになれば、幸福だと感じることは少なくなり、薄くなるかもしれない。
だがな、快楽は時代を超える。
今も昔も快楽は快楽じゃ!
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