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音楽業界の裏の裏情報:いまどきはCDどころか音楽にお金は使わないのか?

音楽業界の凋落がありうるのか、調査結果メモ。


まずは、最も身近であったCDの販売枚数から。

シングルCDの販売枚数の推移


2000年から、約10年間の推移ですが、キレイに落ちています。この10年でシングルCDの販売枚数は7割程度落ち込んだといえます。

これは邦楽・洋楽問わずです。邦楽・洋楽の比率は「99:1」であり、この10年間一貫して変わりません。


さて、次にアルバムCDについても見てみます。

アルバムCDの販売枚数の推移


シングルと同じく、アルバムもこの10年間下落傾向です。

しかし、シングルと異なるのは下落率です。下落する傾向は傾斜が緩いのが分かります。邦楽・洋楽の構成は、30%程度で、10年間変わりありません。


巷では音楽が鳴り響いており、音楽を聴かない日は皆無です。音楽が手元から離れているわけではないのに、CDが売れない。では、どうやって音楽を聴いてるのでしょうか。


日本レコード協会の統計データから、音楽を手に入れる手段が読み取れます。

音楽メディアユーザー実態調査 2009


Q.この半年間(3-8月)にどの程度の音楽CD、音楽ファイルを購入したり、有料でレンタルしたりしましたか?

CD購入率 36.8%

レンタル率 25.1%

インターネット有料音楽配信購入率 12.1%

と、CD購入率=レンタル+インタネット利用 が成り立ちます。つまり、ネットとレンタルがCD購入を駆逐してきているのでしょうが、特段今に始まったことじゃないはずです。

実感としては、CDを買う人がまだまだ多いなぁという印象です。恐らく30代あたりが、この構成に合致してそうです。若年層はネット購入の比率が高いでしょうね。

2005年のデータを見てみると、当時のインターネットでの有料音楽購入者数が3%、その前年が1.9%だったことを考えると驚異的な伸びですね。4~5倍の伸びです。

(音楽メディアユーザー実態調査 2005)


音楽を買う行為自体は、街のCDショップなのかAmazonなのかiTunesなのかそれ以外なのかでしょうが、どうやって楽曲を知るのか?

1.テレビCM(楽曲のCM) 約30%

2.アーティストの公式サイト(ブログ以外) 20%

3.テレビ番組(音楽番組) 20%

4.友人 15%


だそうです。4の友人も上位3つから情報を得ていると考えると、テレビか公式サイトで情報を得ていると考えてよいでしょう。

しかし、これを新品のCDに限ると、

アーティスト公式サイト

がトップになり、着うたになると

テレビCM・テレビ番組

が上位独占になります。

「CDを買う=アーティストが好き」、「着うたを買う=楽曲が好き」という構図が成り立つのかもしれません。


次に、買うチャネルはCDショップ、ネットに大別されますが、そもそも最近の人はCDショップへ行くことがあるのか?という問い。

過去半年での平均訪問回数=6.8回

月に一度は足を運んでいるわけです。2005年が8回程度だったので、1回減っているとはいえ、足を運んでるわけです。

では、CDショップの売上は変わりないのか?HMV渋谷店が閉鎖されたように、減ってはいるものの増えてはいないでしょう。


足は運ぶ、でも買わない。まるで店舗はカタログ化しているのではないでしょうか。


足は運ぶが、買わない。買わない理由は、簡単でした。音楽の利用状況では、

YouTube

テレビ(BS放送含む)

カラオケBOX

FMラジオ

コンサート・ライブなど生演奏

DVDソフト

ニコニコ動画

インターネット無料音楽ストリーミングサービス


これがトップ8位ですが、この中で半分以上が無料で利用できます。これで充分なんでしょう。音楽にお金を払う時代じゃないんです。

これじゃ、楽曲提供側もモチベーションあがらないですよね。


この根拠になるデータが、野村総研の仮説にあります。

「ユーザーは、楽曲に対する思い入れと、3つのコスト(入手・支払い・保存)を照らし合わせ、購入方法を選択するという仮説を立てた。」


入手コスト=欲しくなった時にすぐに手に入れたい。そのためには、音楽の形態(CDかファイルか等)にはこだわらない

支払いコスト=同じ音楽であれば、値段が安い方がよい。安く入手する ためには、音楽の形態(CD かファイル等)にはこだわらない

保存コスト=CDやレコード、カセット等は場所を取るため、音楽ファイル(着うたフルやインターネッ ト音楽配信)で購入したい


この3つのうち、支払いコストの意識が最も強いそうです。


同じ楽曲=音楽であれば、Youtubeで良いのです。


エンターテイメント関連消費の観点からいうと、その要素である、音楽関連消費は携帯電話関連消費(パケット、通話料など)と同じ規模だと考えられています。だいたい、この2つで半分近くです。それ以外だと、旅行や雑誌購入などですね。

今後、恐らく携帯電話関連消費(ゲーム、アプリ、電子書籍など)が増えて、音楽関連消費は弱化していくでしょう。


ここ最近、デジタルで配信される各種コンテンツの中で、特段無料化が進んでいるのが音楽です。


がんばれ音楽。がんばれミュージック。






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